- Q1 測定結果が電子体温計と異なる
- Q2 測定結果のばらつきについて
- Q3 体温計の液柱(温度)の下げ方
- Q4 体温計の液柱が途切れている
- Q5 製品に傷のようなラインがある
- Q6 ガリンスタン液体金属とは
- Q7 割れてしまった場合の対処方法
- Q8 付属品のオプション販売について
Q1:電子体温計(予測式)で測った体温と違う?
【測定方法(予測式・実測式)の違いとご使用の注意事項】※水銀フリー体温計(婦人用基礎体温計共通)
A: 『実測式』のアナログ体温計と『予測式』の電子体温計では、異なる測定結果となる場合があります。
Q2:4分以上わきにはさんでも測定結果が低いのはなぜ?
【 IX-101L/201L (通常体温計)の正しい使用方法と注意事項】
A: 本製品は液体金属を膨張させ体温を測定する「液体金属毛細管体温計」のため、体温計の感温部をわきに正しくあてる
ことができていないと正確な体温を測定することができません。
以下の『正しい体温計の測定位置とはさみ方』を参考に、体温計の感温部をわきの中心にあてて検温を行ってください。
■検温時の注意事項
1.液柱が36℃未満に下がっていることを確認してください。
2.運動や入浴、食後は体温が安定していないため、30分以上あけてください。
3.起床直後の行動開始時は体温が上昇して安定していないため、30分以上あけてください。
4.わきの下が濡れている場合は、乾いた布で拭いてください。
→測定時は、体温計の感温部をわきの下から温度の高いわきの中心に向かって押し上げるように挟んでいただき
わきをしっかりと締めたまま4分以上保ちます。
検温後に液柱温度が見えにくい場合は、拡大鏡付きの収納ケースに体温計を入れてご確認ください。
なお、液柱の上昇速度は挟み方や体調などにより個人差がありますので、より正確な測定を行う場合は、事前に
わきを締めてわきの下を温めておく、または液柱が上がりきって変化がなくなるまで10分間程度わきに体温計を
挟み続けてください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■以下の場合、正しい体温を測定できない、または検温に4分以上の時間がかかります。
・液柱が36℃以上の状態で検温を開始した。(※1)
・体温計の感温部がわきの中心にあたっていない。
・わきの締めが甘く肌があまり密着していない。
・わきの下が汗ばんでいる、または濡れている。
・わきの下に体毛があり肌が密着していない。
※1 実際の体温よりも液柱温度が高い位置にある場合、体温の測定はできません。
【 IX-101W(婦人用基礎体温計)の正しい使用方法と注意事項】
A: 本製品は口中専用体温計のため、体温計の感温部を舌下(舌の裏側)のつけ根に正しくあてることができないと正確
な体温を測定することができません。
以下の『正しい婦人用基礎体温計の測定位置とはさみ方』を参考に、体温計の感温部を舌下にあてて検温を行ってください。
■検温時の注意事項
1.液柱が36℃未満に下がっていることを確認してください。
2.周囲温度が-15~36℃の範囲であることを確認してください。
3.起床直後、起き上がらず寝床の中(ベッドや布団)で検温を行ってください。
4.検温は体温計から手を離さず感温部の位置を固定してください。
5.検温中は口呼吸や会話を控えてください。
6.毎朝なるべく同じ時刻に検温を行ってください。
■以下の場合、正しい体温を測定できない、または検温に4分以上の時間がかかります。
・液柱が36℃以上の状態で検温を開始した。(※1)
・体温計の感温部が検温ポイントにあたっていない。
・体温計から手を離して感温部が検温ポイントからずれた。
・会話や口呼吸をしたことにより口に隙間ができた。
・起き上がった、または起床から時間を空けて検温を行った。
・水分補給を行い口中の温度が下がった。
※実際の体温よりも液柱温度が高い位置にある場合、体温の測定はできません。
Q3:体温計を振っても液柱(温度)が下がらないのは不良?
【液柱(温度)の下げ方の例】※水銀フリー体温計(婦人用基礎体温計共通)
A: 感温部に向け遠心力をかけて液柱を下げます。室内温度計などのように環境温度で液柱が下がることはありません。この際、空気の音が聞こえるくらいの勢いで振っていただきますと、液柱(青ライン)が一気に下がります。
正しく体温計を振ることができましたら、おおよそ5~10振りで液柱を下げきることができます。この方法で液柱がなか
なか下がらない場合は、専用ケースの台座を使って下げる方法もございますので、以下「専用ケースを利用した下げ方の
コツ」をご覧ください。
※専用ケース(台座)はプラスチック製のため、誤った方法で振り続けると繰り返し応力により疲労劣化を起こし、破損
することがありますのでご注意ください。
※体温計の液柱を下げる際は、付近に障害物がないことを十分にご確認いただいたうえで実施願います。
※周囲やご自身に体温計をぶつけて生じた破損は保証の対象外となりますのでご注意ください。
Q4:体温計の液柱が途切れているのは不良?
【チャンバー(膨張室)部分について】※水銀フリー体温計(婦人用基礎体温計共通)
A: 体温計の液柱は、毛細管現象に基づく原理で、チャンバー(膨張室)というガラス管のつなぎ目が若干細い構造となって
おり、このチャンバー部分が途切れているように見えますが、製品仕様であり測定精度及び品質に問題はござません。
ただし、チャンバー(膨張室)より上の液柱(青ライン)が分離した状態は正常ではありません。主な原因として、
体温計を落下させるなど、製品本体に大きな衝撃が加わることが挙げられます。
これは一時的な問題のため、体温計の感温部を38~42℃のぬるま湯に数秒間つけて液柱を1つに繋げていただき検温
後と同じように体温計を振って液柱を下げると元の正常な状態に戻ります。
この方法で元の正常な状態に戻らない場合は、体温計を大きく振って分離した液柱をなるべく下に下げてから再度お
試しください。この際、42℃以上のお湯に体温計の感温部をつけると、液体金属が急激に膨張してタンク室(感温部
の内部)やチャンバーが破損する恐れがあります。
これらが破損をしてしまうと、内部のガラスが割れて体温計としての機能を失いますのでご注意ください。
Q5:体温計に傷(ひび割れ)が入っている?
【製造時の温度検査基準ライン】※水銀フリー体温計(婦人用基礎体温計共通)
A: 本体ガラス管の横には、傷のようにも見えるシルバーラインが入っています。
これは、製造時に全ての体温計を一定温度状況下に置き、検査実施ラインを付けた上で印刷された温度読み取りシート
とともに、本体ガラス管に封入しているためです。
本体液体金属に含まれる成分比率のわずかな違いや、ミクロン単位のガラス管の個体差による品質のばらつきをなくす
ために実施されている「温度検査基準ライン」となります。
このシルバーラインは品質の統一を行うためのものであり、傷などではございませんのでご了承ください。
※印刷された温度読み取りシートの下限位置で調整を行うため、個体によって目盛りの下限位置が異なってきます。
Q6:ガリンスタン液体金属ってなに?
【水銀に代わる液体金属、ガリンスタン液体金属】
A: 医療先進国、ドイツの医療機器メーカーが開発した『ガリウム・インジウム・スズ』の共晶合金です。
他の常温で液体である金属に比べて毒性が低く、蒸気圧も低く高熱にさらされても気化しない液体金属のため、
万一体温計を割って液体金属が漏れ出ても人体への有害な影響はありません。
Q7:体温計を誤って割り、液体金属が飛散してしまった際の対処方法は?
【注意事項・対処方法】※水銀フリー体温計(婦人用基礎体温計共通)
A: ガリンスタン液体金属は、床や布などに付着すると落ちにくいことがあります。
【対処方法】
ガリンスタン金属を厚手のペーパータオルなどですくい上げ、ガラスの破片等は掃除機などで十分に吸い取って下さい。
その後、ガリンスタン液体金属が黒く残るようでしたら、雑巾などの布で水拭きするか、アルコールを含んだ除菌シート
などで拭き上げてください。
なお、ガリンスタン液体金属は、不燃ごみである通常の金属・燃えないゴミとして破棄して問題ありませんが、お住いの
地域で定められたルールに従ってください。
Q8:付属品等のオプション販売について
【ケースの紛失、または誤って破損してしまった場合】
A: 弊社サポートにて付属オプション品の取扱をいたしております。
購入ご希望の際は、サポート窓口まで必要事項を明記の上、お問い合わせください。